弔辞
弔辞は、故人さまに言葉で弔い、霊前に捧げるものです。 弔辞を頼まれたら受けるのがマナーです。人前でのスピーチが苦手という人もいると思いますが、依頼されたということはご遺族に信頼されているということです。故人さまの供養のためにも、よほどの事情がない限り快く引き受けましょう。
数珠・念珠
葬儀に参列される方の多くが数珠を手にされていますが、持参をしなくても失礼になるというものではありません。
数珠はもともとは、珠(たま)を使って念仏を唱える回数を数えることから発生しました。そのため、数珠の珠の数は、人の煩悩と同じ108個が基本とされていますが、最近では54個、27個のものなども用いられています。
使い方
ふだんは左の手首にかけておき、拝むときは両手を合わせ、房が下にくるようにして、親指と人差し指の間にかけるのが正式なかけ方です。(宗派によって多少の違いがあります。)仏事の際は装身具の一部として必ず持って行きたいものです。
清め塩
仏式の葬儀は、愛別離苦を逆縁として真実の教え(仏法)に出遭う場であり、「死は生なり、死もまた己れ」と亡き人から自分自身の生き死にの問題を仏法に聞き、自身を見つめ直す厳粛な儀式です。仏教では、決して死を穢れと受け止めることはありません。従って、死を穢れたものとしてお清めしていく風習は無残であり、その習俗は悲しくも痛ましい限りでありますので、仏式の葬儀では教えに照らし「清め塩」は使用しないものです。ところが、「清め塩」は一般的に葬儀で会葬礼状に挿入され、なかば習慣化し当たり前のように思われていますが、せきのホールでは会場オープン以来用意しておりません。そのなかでも、どうしても希望されるお客様にはお帰りの際、返礼品引換所にご用意してあります。また、「清め塩」のご使用にあたっては、葬儀場玄関周辺でのご使用は清めにあたらないと考えます。その場合、会葬客ご自身がご自宅に入る前、玄関にてご使用されることがよろしいかと思います。
忌み言葉
弔問や会葬のおりには、不幸が続くことを嫌い言葉遣いに気を付けます。忌み言葉とは次のような重ね言葉です。 「かえすがえす」「またまた」「重ね重ね」「再三」「たびたび」「くれぐれも」「死去」「死亡」「とんだこと」「追って」「続く」「いよいよ」「再び」等
服喪期間
喪に服するべきとされている期間で、忌中・喪中期間がこれにあたります。 忌中とは亡くなった日から四十九日までを指し、喪中は四十九日以降から1周忌までを指しています。 完全に慶事祭礼への出席を自粛するのは、ほぼ公務員の忌引休暇の規定日数が目安となっております。故人さまによっても異なりますが、配偶者10日、父母7日、子ども5日、祖父母兄弟3日などです。かつては忌中・喪中期間は「日常生活での慶事への関わりは避け、故人さまの弔いに専念し精神的な傷を癒す」とされてきましたが、現代社会では忌中を過ぎたら日常生活に戻すことが一般的です。